三島由紀夫の太宰治論wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

1 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:26:07 ictP2CH80
もちろん私は氏の稀有の才能は認めるが、最初からこれほどに私に生理的反発を感じさせた作家も珍しいのは、あるいは愛憎の法則によって氏は私の最も隠したがっていた部分を故意に露出する型の作家であったためかもしれない。
2 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:26:30 ictP2CH80
従って多くの文学青年が私の文学の中に自分の肖像画を発見し喜ぶ同じ地点で、私は慌てて顔を背けたのかもしれないのである。
3 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:26:44 ictP2CH80
さて、私の周囲の青年たちの間における太宰治熱はいよいよ高まり「斜陽」の発表当時にいたって、絶頂に達した感があった。そこでますます私は依怙地になって、太宰嫌いを標榜するようになってしまった。
5 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:27:08 ictP2CH80
「斜陽」が発表されたときの、世間一般の、また、文壇の興奮は非常なもので、当時はテレビもなく、娯楽一般も乏しい時代であったから、文学的事件に世間の牛耳が集中したのであろう。今日ではこのような世間全部の文学的熱狂と言うものは、とても考えられない。
6 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:27:11 ZOfE4j5R0
生理的に無理ってことかな
7 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:27:23 vYGI5vZMa
ベタ褒めで草
8 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:27:47 ictP2CH80
私も早速目を通したが、第一章でつまずいてしまった。作中の貴族とはもちろん作者の寓意で、リアルな貴族でなくても良いわけであるが、小説である以上、そこには多少の「まことらしさ」が必要なわけで、
9 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:28:05 ictP2CH80
言葉遣いといい、生活習慣といい、私の見聞していた戦前の旧華族階級とこれほど違った描写を見せられては、それだけで嫌気がさしてしまった。
10 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:28:14 wq2zfutn0
ツンデレ
11 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:28:23 ictP2CH80
貴族の娘が、台所を「お勝手」などと言う。「お母様のお食事のいただき方」などと言う。これは当然「お母様の食事の召し上がり方」でなければならぬ。
12 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:28:40 ictP2CH80
その母親自身が、何でも敬語さえつければいいと思って、自分にも敬語をつけ、
「かず子や、お母様がいま何をなさっているか、あててごらん」
などと言う。
13 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:28:59 sY8IlQIc0
太宰や弱さや女々しさを武器としてた作家やからな
三島はそれを必死で隠そうと、仮面の告白をしたり、ボディビルで筋肉玉になったりした
14 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:29:15 ictP2CH80
私が太宰治の文学に対して抱いている嫌悪は、一種猛烈なものだ。第一私はこの人の顔がきらいだ。第二にこの人の田舎者のハイカラ趣味がきらいだ。
15 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:29:29 ictP2CH80
第三にこの人が、自分に適しない役を演じたのがきらいだ。女と心中したりする小説家は、もう少し厳粛な風貌をしていなければならない。
16 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:29:47 ictP2CH80
 私とて、作家にとっては、弱点だけが最大の強みになることぐらい知っている。しかし弱点をそのまま強みへもってゆこうとする操作は、私には自己欺瞞に思われる。
17 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:30:08 ictP2CH80
どうにもならない自分を信じるということは、あらゆる点で、人間として僭越なことだ。ましてそれを人に押しつけるにいたっては!
18 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:30:21 ictP2CH80
 太宰のもっていた性格的欠点は、少なくともその半分が、冷水摩擦や器械体操や規則的な生活で治される筈だった。生活で解決すべきことに芸術を煩わしてはならないのだ。いささか逆説を弄すると、治りたがらない病人などには本当の病人の資格がない。
19 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:30:40 ictP2CH80
太宰氏を訪ねた季節の記憶も、今は定かではないけれど、「斜陽」の連載がおわった頃といえば、秋ではなかったかと思われる。
20 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:30:54 ictP2CH80
場所はうなぎ屋のようなところの二階らしく、暗い階段を昇って唐紙をあけると、十二畳ほどの座敷に、暗い電燈の下に大ぜいの人が居並んでいた。
21 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:31:17 ictP2CH80
しかし恥かしいことに、それを私は、かなり不得要領な、ニヤニヤしながらの口調で、言ったように思う。即ち、私は自分のすぐ目の前にいる実物の太宰氏へこう言った。
「僕は太宰さんの文学はきらいなんです」
22 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:31:19 PGsYktgP0
あぁ三島さんはガチの良いとこの子
太宰は東北の大地主
まぁかっぺがなに言ってるの?って感じなのかな?
24 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:31:40 ictP2CH80
 その瞬間、氏はふっと私の顔を見つめ、軽く身を引き、虚をつかれたような表情をした。しかしたちまち体を崩すと、半ば亀井氏のほうへ向いて、誰へ言うともなく、
「そんなことを言ったって、こうして来てるんだから、やっぱり好きなんだよな。なあ、やっぱり好きなんだ」
25 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:32:00 ictP2CH80
三島:私は太宰とますます対照的な方向に向かっているようなわけですけど,おそらくどこか自分の根底に太宰と触れるところがあるからだろうと思う。だからこそ反発するし,だからこそ逆の方に行くのでしょうね。おそらくそうかもしれません。
26 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:32:40 KRnOAqJP0
太宰「でもお前、俺のこと好きじゃん・・・」太宰の言うとおりだったね

27 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:32:41 Nxw/jWWlp
太宰治はおちゃらけてて三島はカチッとしてる
28 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:33:00 2PWGY9Dga
斜陽は俺も大嫌い
主人公の女の勘違いっぷりに苛ついて文字通り投げたわ
何が「戦闘、開始。」じゃボケ
29 :風吹けば名無し 2017/11/23(木) 00:33:34 PGsYktgP0
太宰は人たらしなんよ

「芸能」の最新記事

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

このページの先頭へ